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ヴォーグ キャブ フロート修理 [モペット]

3ヶ月程前だが、息子からガソリンが少しずつ漏れているのを騙し騙し乗っていると報告が有った。
学校行ってコックを締めるのを忘れたら、帰りにガソリン空っぽで泣いたらしい。
フロート故障はヴォーグの定番だが家のは今まで問題なく当たりを引いたなと思っていたので、ゴミでも詰まったのだろうと思って分解したらシッカリフロートがチャポチャポ言ってました。
1/3位入ってます

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予備のキャブも有ったのだが修理出来ないか試して見た。
まずはガソリンを抜く必要が有るが、その前にどこから入ったか? パンク修理よろしく水に入れて泡を探す事にした。水では無くお湯だと中の空気が膨張して泡が出やすいだろうと洗面台の中でグルグル回していたらどうも真ん中の合わせ目にスキマができているようだ。
(水周り作業でしたので写真は有りません)

ガソリンの侵入箇所がわかった所で、次にガソリンをどうやって抜くか。
ニードルを抜いてみるか? 元の高さを測った後、傷つけないように当てをしてラジオペンチで抜きます。
スポッと簡単に抜けましたので、また刺してて見る。
止まるまで挿して高さが同じ事が確認でき、再組込みは安心です。
でも穴は貫通していませんのでガソリンは抜けません。しょうがないドリルで穴あけだぁ!
注意しなければいけないのはニードルが当たる底は残す必要が有るので、手持ちで最小の1mm径の穴にしました。
この選択は又違う課題を発生させます。1mm穴だとガソリンが振っても出てこない!!
注射器で吸い取ってやる〜! …ダイソーのだと針が太くて入りません
ガサゴソ道具箱漁ると出て来ました、アクリル接着剤用に東急ハンズで買ったヤツ、1mmピッタシ。
チューチューチュー3回でガソリンはカラになります。

さてここからガソリンが入り込まない様に隙間埋めです。
接着剤ではガソリンに溶けて直ぐに駄目になるだろう。まぁ換えは有るし興味本位のリビルトなんで壊しても構わないと自己溶着で行くことに。

半田ごてを電圧コントローラーで温度調整。
ペットボトルの蓋を実験台に焦げずに溶ける温度に調整します。強く当てても大丈夫な位低い温度の方が良いと思います。
後はフロートの真ん中辺、嵌め込みの隙間をぐるっと一周半田ごてでなぞるように溶かします。
私の場合、一回目は先っちょで細かくジグザグを書くようにし、2回目はコテの太くなったところで押し付ける様にしました。合わせ目は溝になりますが重なった部分ですので問題なしでしょう。

最後にドリルであけた穴に瞬間接着剤を一滴たらしニードルを挿して完了です。

3ヶ月ほぼ毎日乗っていますが、今の所ガソリンの再侵入は有りません。
フロートも前に買った時は800円位だったと思いますが、今はかなり値上りしました。
国内のフロート単品価格で、輸入だったらキャブ毎買えちゃう!

コテ作業が上手く出来るかですが、駄目元で試すのもいいかもしれません。

次回キャブ清掃の時、どうなっているか写真を撮ってみます。






ヴォーグ ペダル廻り分解資料 (備忘録) [モペット]

部品取り用の黒ヴォーグ。 販売時のままで一回もバラされていないようだ。
前に整備した時にワッシャーの順番が分からなくなったので、ちょっと調査がてら分解して見る。
まずはコッターピン抜きから

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たまたまコッターが入り、出っ張りより5mm位厚いスペーサーが有ったので圧入(逆か?)の治具とした。
たしかバックミラーの10mmボルトのスペーサーだったと思う。

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コッターピンの頭側に当てて、クランプでギリギリと締め込みます。
かなり力が掛かりますので、中心がずれないように良く注意して作業してください。
適当にやると締め込んだ時に勢いよく外れて怪我をします。

コッターが緩む時、錆びてるとかなり大きな音がします。
今回は一本錆びてかなり固かった。

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右ペダルアーム側は傘付きのナット、左はワッシャーがついてる。

左側ペダルアームを外すと、プーリーの間に1枚
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プーリーを取ると更に1枚
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ペダルシャフトをぬくと右側で1枚

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左側1 厚い
左側2 厚い、大きい
右側 薄い
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ヴォーグ ウィンカースライドスイッチ修理 [モペット]

部品取り用に買った黒ヴォーグ。メッキのサビはあるがボディの塗装も色褪せなく部品類もへたっていない。
現役ヴォーグよりも程度が良い位だ。
ただ、ウィンカーのスライドスイッチが固着して動かない。面倒なんでオークションで3000円程度だから交換してしまおうかとも思ったが、車両が5000円だしなんか腑に落ちない感じがして取り敢えず分解してみた。
スライド部分のネジはハナっから舐めた感じで緩むか心配でしたが、サイズを合わせた精密ドライバーで何とか外れてくれました。レストア作業では横着して合わないドライバーでやるとかえって時間が掛かる事になります。

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スライド端子に一旦よけて貰ってスイッチをバラすと、金属ボールが錆び錆びになって本来は凹むはずが固まってつっかえてしまっていたようです。

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ボールとバネを取り出したのだがバネの方は腐食して折れてしまう始末で新しいのを調達するしかない。

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まずは錆で太ったボールを穴に入るまでヤスリで削る。5分ほどゴリゴリやって出来上がり。

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バネはホームセンターに買いに行くしか無いかと出掛ける準備
タバコとライターも忘れずに・・・んっ?ライターのバネ使えそう!

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ボールが半分位の位置にバネの長さを調整してOK
今度は錆びない様にグリスを詰め込んでおきました。

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後は元通り組み上げて完了。調子良くカチカチ切り替わります。

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